防水塗装の種類と気になる工事費用の相場を徹底解説!
防水加工の工事を依頼したいけれど、金額の相場がわからずにお困りではないですか?大きな出費になるので、見積もり前に大体の金額を知っておきたいものです。そこで今回は、防水工事費用の相場を工法別にご紹介します。それぞれの工法の特徴も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
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防水工事を行う意味
防水工事とは、住宅へ水が侵入するのを防ぐための工事のことです。工事を施す場所は、ベランダや屋根、屋上など、水の侵入元となる場所が中心です。本来建物は、よほどの欠陥がない限り水が侵入しない構造になっています。
しかし、経年劣化により建物にヒビや傷みが発生すると、その場所から水が入るケースもあるため注意が必要です。水が入ると、建物内部の劣化や腐食、カビやシロアリの原因になってしまいます。防水工事は、このような事態を防ぐために行います。
防水塗装の種類と平均単価
防水工事は大きく分けて、ウレタン防水、シート防水、FPR防水、アスファルト防水の4種類があります。それぞれの工法と平均的な費用相場について詳しく見ていきましょう。
ウレタン防水
ウレタン防水は、液体のウレタン樹脂を使用した防水剤を塗装し、防水層を作る工法です。工事費用は1㎡あたり7,000円〜13,000円ほどであり、面積に応じて費用は変動します。ウレタン防水を施工した場合の耐用年数は、10年前後だといわれているため、10年を目処に塗り直さなければなりません。
ウレタン防水には、通気緩衝工法と密着工法と呼ばれる2種類の工法があります。通気緩衝工法は、特殊なシートの上にウレタンの防水層を重ねていく方法で、耐用年数も長く、防水性に優れていることが特徴です。一方密着工法は、防水剤と補強材を重ね合わせて防水層を厚くしていく工法で、価格の安さが魅力です。
シート防水
シート防水とは、ゴムや塩化ビニールなどのシートを貼り付けて、水の侵入を防ぐ工法です。工事費用は、1㎡あたり9,000円〜15,000円程度が相場となります。シート防水の施工を行った場合の耐用年数は、10〜15年ほどです。
シート防水に使用される工法には、シートの裏に接着剤を塗布して防水剤を貼る密着工法と、下地に防水シートをかぶせて釘やビスなどで固定する機械的固定工法の2種類があります。どちらも施工時間が短く済むのがメリットですが、経年劣化により剥がれやすい点には注意が必要です。
FRP防水
FRP防水とは、コンクリートや木材の床にFRPシートを敷き、上から樹脂を塗って硬化する方法です。素材の硬化が進むと、プラスチックのような質感になります。素材が軽く、建物への負担が少ないのがメリットです。
また、樹脂を塗っただけでは、紫外線に弱いため、さらに上からトップコートを重ね塗りします。工事費用の相場は1㎡あたり7,000円〜10,000円ほどで、耐用年数は10年〜12年前後です。
アスファルト防水
アスファルト防水とは、アスファルトが含まれた防水剤を使用して、防水層を作る工法です。工事費用の相場は1㎡あたり12,000〜22,000円と、ほかの工法に比べるとやや高額ですが、防水性や耐久性が高く、耐用年数は20〜25年ほどと非常に長いため、コストパフォーマンス面では優れているといえるでしょう。
悪徳業者に引っかからないためのポイント
悪徳業者に引っかからないために、飛び込み営業で不安を煽ってくるモニター価格など極端に大幅な値下げを提示してくる業者には、特に注意してください。また他の人に相談しないように、即決を迫ってくる業者にも気をつけましょう。悪徳業者は言葉が巧みで強引なことも多いですが、はっきりと断る勇気が必要です。
まとめ
この記事では、防水工事にかかる費用の相場をご紹介しました。防水工事は、大切な住宅を長くきれいに保つために必要な工事です。ある程度のお金はかかりますが、防水性を維持するためにも、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
防水工事にはいくつかの種類があります。家の状態や予算に合わせて、どの工法を選ぶか慎重に決めてくださいね。どれを選べば良いか迷ってしまう場合には、ぜひ専門の業者に相談してみましょう。
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